処理速度凸で発達障害者の私が仕事ができる、速いと言われる理由について考えてみた。
先週『君と宇宙を歩くために』泥ノ田犬彦 さんの漫画の1話を読んだ。発達障害という明記はなかったけどそれに近いものは感じた。
以下、公式紹介文から引用。
"勉強もバイトも続かないドロップアウトぎみなヤンキーの小林。
ある日彼のクラスに変わり者の宇野が転校してくる。小林が先輩から怪しいバイトに誘われているところを宇野に助けられ、その出来事をきっかけに2人は仲良くなる。宇野のことを知れば知るほど彼の生き方に惹かれ、自分も変わろうと行動する小林だったが…。〝普通〟ができない正反対の2人がそれぞれ壁にぶつかりながらも楽しく生きるために奮闘する友情物語。"
主人公の小林くんと自分は真逆で、わからないことを聞いたりメモをすることに対してダサいとか恥ずかしいと思ったことがなかった。
だけどそう感じる人もいるんだなとか、私はそういうことでバカにされることはなかったけど運が良かったんだなとか、私なりの感想ツイートをした。
そのツイートに対してフォロワーさんから、
「ういさんは処理速度凸だから速く動けるからバカにされてこなかったのかも」といった内容のリプをもらった。
その時にあれ?私が仕事できるのって処理速度凸だから?速いの?と疑問に思った。
確かに私は知能検査WAISIIIの結果、言語性凹動作性凸(以下、処理速度凸)で、仕事(業務)ができないことで悩んだことがない発達障害当事者だ。
だけど漫画を読んだ私としては、その処理速度凸だからというところに対してすんなり納得できず深堀をすることにしてみた。
ちなみにこのフォロワーさんに対して怒っているとかではなく、自分だけでは生まれなかった疑問を考えるきっかけができたので感謝してます。いつもありがとうございます!
ノートに色々書きだしてから、それを元に夫と議論を交わしてまたノートに書き出す、を経て見えてきたものがいくつかあったので今回はそのことについてまとめていきます。仕事をする上でやっていることにも触れたのでかなり長文です。
まず私は自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如多動性障害(ADHD)という診断結果がでた発達障害者です。
それ以外にも1桁の暗算ができなかったり、カタカナ表記されたものをスムーズに読めなかったり、体と手先を動かすのが支援が必要なレベル※で苦手な傾向にあります。
※MSPAという検査の結果
※私が受けた検査や結果(数値やグラフ)は全て著書に掲載しています。お金を払って買ってくれた人にだけならいいかなと思って載せました。
この前提を踏まえ、仕事をするにあたり私が自覚している弱点がこちら。
これが全てではないけれど、今回の話に関わるものだけ抜粋しました。
- 身内、学校、その他の社会で出会う人から、「遅い」「とろい」「のろま」「早くして」と小さい頃から言われるほど遅い
- 体や手先を思うように動かせなかったり、力の加減ができない
- 耳から得た情報を処理するのがかなり苦手
- 咄嗟に判断したり、臨機応変に対応することができない(ASD特性)
- 見通しが立たないことに不安を感じる(ASD特性)
- 自己暗示に強くかかりやすい
- 白黒はっきりしない状態に耐えられない
- 他者に指摘されることに強い拒否感がある
- 時間の感覚が人と違う
私が仕事をしていたのは16歳から25歳(高校中退の中卒)その後に発達障害という診断が降りたので当時は感覚的に自分の苦手を理解していた。
この苦手さに対して当時は論理的に理解してカバーしていたというより、感覚的に考え行動していた。言語化する練習を続けた今だからこそ説明できているという前提で読んでほしいです。
弱点をカバーするためにやっていたこと
私は周りから遅いと言われることが多かったので、どうしたら速くできるのかを常に考えていた。実際に考えていたこととやったことがこれ。
- 常に効率のいいやり方、行動を考え模索する
- 他の人や自分を観察、記録することから始めた
- 他の人はどんな動きをしているのか、自分がやっていることとの違いや共通点はなにかを探した
- こうすればいいといったなんとなくの仮説を立て→実践→実践してみてどうだったか
- 改善点や良かった点を見つけ、改善点については何が原因だったのかまた仮説を立ててから実践を繰り返していった
でもそれだけではカバーしきれないこともあった。
口頭だけの会話(耳から得る情報)だと全部を聞き取れなかったり、言ってることを理解するのにとても時間がかかるし途中で忘れてしまうことが多かった。
だけどその代わりに目で見たものを理解したり覚えることはできるとなんとなく知っていた。
- 必ずやっている所を見せてもらったり見本を見せてもらうようにしていた
- その様子を目で見て、メモをとっていた
それでも毎回見せてもらえるわけでもなく、口頭での会話もゼロというわけでもない。
そこで聞き取れることと聞き取れないことの違いを観察、考えた。
耳で聞いた時に知っていることやキーワードになるものがあれば、そこだけ聞き取れることがあると気づいた。聞き取れたものを繋ぎ合わせて相手の言ってることをなんとなく推測しているので、それなら知っていることを増やせばその精度が上がるかもしれないと思った。
それに気づいてからは事前に情報収集をしたり、分からないところは分かるまでこまめに聞くようにした。
私の記憶方法は
- 目で見てメモをする(私は書くことが多いのでA5ノートを使用。接客や飲食の時はそれよりもう少しだけ小さい)
- そのあと余裕があれば人が隣で見てくれている状態でやらせてもらう
- 家に帰ってから、そのメモを見ながらメモをとっている時に自分が見ていた映像を再度頭の中に流す(といってもすぐに流れるわけでもないので、思い出そうとすることを繰り返していた。思い出せなかったり、わからないところはまとめておき次回聞く)
- その映像やメモを頼りに順番に教えてもらったことを紙に書き出す
- 書き出したものを見ながら、自分が理解しやすいようにノートにまとめなおす(見ただけでわかるようなマニュアルを作る)
- まとめノートを持ち歩いて時間がある時にこまめに読む
- 教えてもらったこと、覚えたての時はなるべく私にやらせてくださいと言って実践する
- やったことで気づいたことをメモしておき、家に帰った後でメモしたことを整理してからマニュアルに追記しておく
をずっと繰り返すことで記憶を頭に定着させていく、体に覚えさせる。
※私は記憶力が良いと言われることが多いけど、上記のような記憶しやすいルーチンをやっているからに過ぎないと思っている。認知特性的に視覚が強いのもなんとなく自覚していて、自分の強みをうまく活用しているだけ、みたいな。
ここからは実際に覚えようとしていた具体例をあげていく。
論理的に理解していてやっていたわけではないので、言葉にできる範囲で書き出してみました。
《接客、サービス業(例、食品を扱って売る人)》
- 扱っている商品の名称、略称、内容、成分、味、金額など
- 売り場の外から見た時の配置や、倉庫にある備品がどこになにがあるのか
- 会社のHPを隅から隅まで見て、商品や企業としてのコンセプトやこだわり、過去の商品や新商品、お客さんから見える情報はどんなことが書いてあるのかを確認。(スタッフ向けのマニュアルがあればそれも覚える)
- どういう人にどの商品がオススメなのか、お客さんにどういうふうに説明をすれば良さが伝えられるかを考えて、自分なりのチャートや言い回しのカンペを用意していた
- お客さんから質問された時に答えられるように他の人が対応してる時の内容を参考にしたり、メモしておく
- 自分の売り場、商品だけでなく、それ以外も覚える。例えばデパートのような場所だと、自分がいるフロアの店とどんな商品を扱っているのか、トイレやインフォメーションの場所、エレベーターやエスカレーターの配置など覚えて、自分のいる売り場からどうやって行けばいいかを説明するカンペも用意。
- それ以外の階の全てのフロアにどんなお店が入ってるのかもなんとなく覚えておいたり、デパート全体のフロアマップをすぐ渡せるよう何枚か自分の手元に置いておいたりした。
《IT、デスクワーク(例、社内ヘルプデスク※)》
※社内で使っているシステム、機器、申請等で分からないことがあった場合に主に電話で対応する部署のこと。グループ全体で2万人くらいの規模のところだった。
- グループ含めた全社の名称、略称、拠点、事業内容、そこで使われているシステムや機器など
- 会社のHP、社内掲示板、社内報もチェック(雑談のネタになりそうなものも一緒に確認)
- 自分の部署で対応しているものは何か。システム、申請、機器など何があるのかを全部確認。さらに独自の名称、それぞれの主な担当部署と担当者の名前や実際にユーザーが見る画面や表示されるボタンはどういうものか(問い合わせを受けて初めて見る場合は許可をとってスクショして自作のマニュアルに反映させたりする)
- とにかく自分で扱うものは自分の目で見るようにしていた。
- 受けた問い合わせ案件は記録を残すようになっているので、他の人がどんな内容を受けてどんな対応をしたのかもチェック。自分の知らない内容だったら詳細を聞いて確認しておく。
- 依頼を受けたものの、最終的には別部署に回す案件もあったりするので、自分の後に担当する部署、担当者(名前と顔と席)も合わせて覚えておく。
- 時間のある時にその人がどんな対応をしているのか。その対応をするにはユーザーのどんな情報が必要なのか、かかる時間なども確認する。
- とにかく色んな人に質問をする機会が多かったり、自分ができない時に引き受けてもらったりするので、円滑に進められるように普段から愛嬌良く、挨拶をかかさず、名前と顔を覚えて、その人の人柄や性格も観察しながら把握していくようにしている。(そうすると快く答えてもらえたり、助けてもらえることが多くなるのを社会に出てから学んだ。)
- 自分が対応したユーザーのメモを作って、その人と何を話したのかどんな人だったのかを記録していた。(私は人から覚えられやすいけど自分が覚えていないことのほうが多く、それだと失礼だと思ってなるべく覚えようと思って始めた)
これらの情報は私の知識となって、全体の見通しも立つようになるし、咄嗟の時の判断材料になったり、臨機応変に対応できることにもつながった。
自分の苦手なこと、弱点はたくさんあるけど、こういう時にはこの言い回し、この対応をする、のこういう時の数さえ増やせばできると思った。実際に覚えることを増やせば増やすほどできることが増えていった。
- 全体の流れを把握しておくことで見通しが立つと、事前に想定して準備をすることが出来る
- 自分の業務の前後にどの人が何をするかを知っていると自分がやっておくべきことが見えてくる
- ネガティブ思考なのであらゆる可能性を考えてしまう癖がありそういう場合はどうするか決めておこうと考えることができる。事前に考えておくことで、こうすれば大丈夫だと思えるので不安を解消することにもつながる
これらをまとめると、発達障害者の私が問題なく仕事ができる、速いと言われる背景には以下の理由があった。
①効率良く進めるために全体を把握・理解し、自分で速くこなせるように常に意識して模索していたから。
- 全体を把握しておくと、この業務の後にはどんな対応や作業が発生するのか、どの作業にどのくらいの時間がかかるのかが分かる(見積もりができる)
- 自分が受けた案件には上長の承認が必要だと分かっていれば、依頼された時点で上長のスケジュールも確認し、それありきの時間の見積もりができる。その上長が普段から席に居ないことの方が多かった場合、いつまでに自分の作業を終わらせて、この時間帯を狙えば承認してもらえるぞ的な感じ。
- さらにAの作業やるついでにBも一緒に進めた方が二度手間がなくなるなどの判断もできる
- 全てが効率→速さにつながっていく
②自分の知識を増やすよう普段から情報収集や観察、記録をかかさないから。
- そうすることで耳から得る情報の理解や精度をカバーするから
- ①にもつながる
③事前に言い回しや対応などのフローやチャートを作成しておくなどの下準備を念入りにするから。
- 咄嗟の判断、臨機応変に対応することが苦手をカバーするから
この3つと以下のことを考えながら仕事をしていたから
- ユーザー(お客さん)がどういう目的を持っているのか
- 私に対して求めていることは何か
- それを満たすためにはどういう対応をすればいいのか
- その為には何を相手に確認しておくべきなのかを考えながら話をする
- 話を聞いてる間にこまめにこういう理解で合っていますか?→はいorいいえといった同意を取ることを忘れずにやる
- そうすることで、私と相手の間のズレを少しでも小さくして素早く相手の求めていることを提供できる。それが速さにつながっていく。
深堀した結果、処理速度凸だけの問題ではない気がしてきた。そもそも処理速度凸=単純作業が得意だとか、社会に適応できるとか、問題なく仕事ができると言われているけど、上記に書いたことは簡単じゃないし、なんならすごくしんどい。
でも仕事だから、お金をもらっているのだからそれに見合う成果を出さなければいけない。だからやるしか選択肢はない。
ここまで書いてきたけど、処理速度凸がどこで活かされてるのかがよく分からなかった。
この話を聞いてくれた夫からは「そこまでやってる人はいないと思うよ」と言われた。ちょっとショックだった。
夫の感想
・それだけやれば仕事できるだろうね
・でもしんどくない?そこまでしなくてよくない?
と言われた。
だけど私はここまでやらないとできないのだ。
ここまでやって初めて人よりちょっとできる。
「どうしてそんなにたくさんやろうとするの?」と聞かれて、考えると過去の環境の影響がとても強いと思った。
そこからまた深堀をしたら、過去の影響だけではなくて、発達障害の特性も絡んでいたことがわかった。
■速くしなきゃいけないという価値観が生まれたわけ
私の両親や身内は皆、自営業で各々が店をかまえていた。
それぞれが一人で切り盛りしていたからか、仕事の速さにはとても厳しかった。
小学一年生になる前から、拒否権のない手伝いを求められていた。ご褒美やお金といった対価ありきの手伝いで、時給換算した場合に見合う働きと成果が求められていた。
やりたくもないことを相手の都合で一方的にやらなきゃいけないのはとても苦痛だった。
何も意識していない状態で自分のペースでやっていると必ず「遅い」「とろい」と怒鳴られていた。
「こんなスピードでお金がもらえると思うな」
「ちんたらやってたら仕事にならんだろ」
と大人側も働きながらの合間に私をチェックしてるのでかなりせかせかしていて常にイラついていた。
怒鳴られると子どもなのでやはり泣いてしまう。この涙には怖さももちろんあったけど、なぜやりたくないことをやってそんなことを言われないといけないのかという理不尽さに泣いていた気がする。
泣いたら泣いたで、また相手をイラつかせる。
「泣いたらできるようになるんか」
「その時間が無駄。手を動かせ」
とさらに怒鳴られる。殴られることもあった。
※私は母親から暴力暴言を受けていた。父も祖母も厳しく怖い人だった。父のことは公の場でかけることが少ないので割愛するけど、祖母はお湯をかける、ライターの火で手の甲を炙るなど過激なことをする人だった
それでもやらないといけなかったけど、どうしてもできないときもあった。やりたくないのにやらなきゃいけないという白黒はっきりしない状態の宙ぶらりん。
やりたくない気持ちが強いまま、やりたくないことをやるという気持ちの切り替えが私には難しかった。
手を動かさず泣いたままでいると
「もういいわ。役に立たんからやらんでいい。あっち行きな」と言われ、そのあとしばらく無視が続く。
お腹がすいてもご飯は後回しにされる。
「働かざる者食うべからず」
「自分の食い扶持くらい自分で稼げ」
とずっと言われ続けてきた。
家以外の学校でも集団に合わせて行動できないせいで「遅い」「はやくしてよ」「まだ?」と言われることが多かった。
私が遅いから周りをイラつかせて、時間が決められているときにもオーバーするし、自分の後の人にしわ寄せがいったりして「迷惑をかけるな」と言われ続けた。
家や学校以外でも、小学生の頃からおつかいや親の代わりにテイクアウトを買いに行くことが多かったから
上手く財布をカバンから見つけ出せなかったり、スムーズに注文が出来ずにレジでもたつくことが多かった。
後ろに並んでいる大人に「遅せぇよ」「はぁー」と大きなため息や貧乏ゆすりをされることが多かった。
お店の人も指で台をトントンされたり「決まってから並び直してね」と言われて後回しにされることが多かった。そして時間がかかって親に怒られるのがだいたいのパターンだった。
これらが全てあわさって、そんなつもりがなくても自分が人よりも遅いことを自覚したし、他の人が関わってる時ははやく動かないといけないことを学んだ。
はやくしなきゃはやくしなきゃと頭の中で自分に言い聞かせながらやっていた。
だけど思ってるだけでは実際の体や手がはやく動くわけではなくて、どうして思ったように動かせないのか、はやくできないのかが分からなかった。
別に遅くやろうと思ってやっていたわけではないのに、とにかく混乱してよく泣いていた。ままならない現実に苛立ったり、頭を壁や床に打ちつけたり、二の腕の内側を噛んだり自傷行為するほどだった。
常に速さを求められるのでその結果大人になっても、仕事以外のことをしていても、私はこの「はやくしなきゃはやくしなきゃ」という強迫観念にとらわれている。
仕事の時にはお金をもらっているのだから、その対価に見合う働きをしなくちゃ。
私は人より遅いしできないことが多いから人よりがんばらなくちゃという気持ちに襲われるのであれもこれもやらなきゃとなっている気がする。
役所や手続きの際に人がいる前で作業をしなければいけない時、レジで会計をする時、お店で注文をする時、自分がお客側であったとしても常に焦って必死だった。
こういった過去があって、今でもこの強迫観念は緩和されていない。ここを緩めることができないと常に120%、全力疾走のままになってしまうため、仕事が長続きしないという自分の課題をクリアすることはできないなと思った。
※発達障害者=仕事(業務)ができないという印象が強いと思うけど、私の場合はそこは問題ではなくて、数ヶ月で体調不良になるけどどうして不調なのかがわからず倒れるまで働き続けて辞めるといった長続きしないことが問題だった。最長1年半(そのうち半年はほぼ欠勤)最短3日。これだけが原因ではないけど、とにかく長続きしなかった。
■人から指摘されることに強い拒否感がある、その背景には特性が絡んでいた
だけど強迫観念だけの問題ではなかった。それだけでは説明がつかないことがあって、深掘りしていくと私は人から指摘されないようにそれを回避するために必死だったことに気づく。
私は自分のペースで、自分のやり方でやりたいし、途中で一方的に止められてペースを乱されることがとても嫌い。(ASD特性)
私がミスをしていてそれを注意するための声かけや連絡報告相談の声かけ、どれも正しい正しくない関係なくとにかく嫌だ。
だけど人と関わるとなったら嫌だと言ってられないし、相手の方を振り向きもせずに受け答えをしたりするのは印象がとても悪い。頭では理解しているので、嫌だなと思いつつ手を止めて、相手の方を向き話を聞く。
相手が言ってる内容が私のやり方へのダメだしだったりした場合、私の気持ちはドン底まで落ちる。だけどその話が終わったあとには、また業務に戻らなければならないのだ。
つまりマイナスまで落ち込んだ気持ちを無理やりゼロまで上げる気持ちの切り替えが必要になってくる。
この気持ちの切り替えに対して強い拒否感があった。(ASD特性:気持ちの切り替えができないor苦手)
落ち込んだ気持ちに浸ってる暇はもらえない。仕事中だから、仕事をしないといけない。分かってる、分かってるけどその切り替えがとてつもなく難しいのだ。
だけど私は自分の中の気力の大半をその切り替えすることに消費してなんとかがんばる。そうしなければお金が稼げないから。(正社員では無いし時給制だから)
この気持ちの切り替えは私がやりたくないことの一つ。
だけど指摘されれば最後、やりたくないことをやらなければいけない。
このやりたくないことをやるという矛盾(白黒はっきりしない)に私の気持ちはそんなに耐えられない。
我慢するにもとてつもない気力が消費される。
- だからなるべく指摘されることを回避したい。つまり指摘されそうなところはとことん潰しておきたい気持ちがとても強い。
たくさんの知識を自分の中に蓄えすぐ受け答えができるようにすることも、なるべく速い対応をすることも全てここにつながってくる。
何故なら、ユーザー(お客さん)から聞かれたことに答えられないことが多かったり、自信なさげに受け答えしたり対応をしたりすると、相手は不安になり私に対して不信感を抱く。そうするとクレーム(指摘)に繋がりやすい。
これによって私は指摘される可能性があるものはできる限り事前に潰しておきたいというこだわりができてしまった。(ASD特性)
※私のASD特性によるこだわりのほとんどは、不安や恐怖を回避するためのものが多い。
今回の深掘りによって見えてきたもの
今まで私は仕事ができる、速いと言われるので特に問題はないと思っていた。
発達障害者なのに仕事ができるというと、何をしているか教えて欲しいと言われることが多かったけど当時はこれらを言葉にする力がなかったためスルーしていた。
それに自分がわかっていれば別に言葉にしなくてもいいかという気持ちと、中卒の自分が考えてやってることくらい他の人間はすでに当たり前にやっているだろうという思い込みもあった。
冒頭であげた漫画を読まなければ、感想ツイートをしなければ、フォロワーさんからリプをもらわなければ気づくことがなかった。だけど今回深掘り、文章化するきっかけができて本当によかった。
それまで仕事が長続きしない理由を感覚過敏だけのせいにしていたため、もしそれがクリアされてもまた仕事を転々とするところだった。
強迫観念と気持ちの切り替えができないから回避するためのこだわり、どちらも抱えたままでは生きづらさに繋がると思うので、今後の課題としてどうするか考える機会ができてよかった。引き続き楽しく生きるため(ポリシー)にがんばります!!!
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長文記事にも関わらず読んでくださってありがとうございます。
早く記事を更新したいがためにとりあえずあげました。
誤字脱字があってもスルーしてください…。
このあとぼちぼち編集、追記していくかも!
※追記→この記事を書いてみての自分の感想とできるできないの基準判断のことなどを別記事で書く予定です!!!
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これとは別に愛嬌や愛想のいい態度、表情についても過去にあった出来事がきっかけで今に至るといった新しい発見があったのでその辺もまた今後更新する予定です(未定)
内容の一部↓
夫と8年くらい暮らしてきて、先日素を出すことがあって夫がショックを受けるくらいには素と普段見せている私には差があったようです。
一人の時間がほしい理由にも繋がっていたり、この状態を人がいる前でずっとキープしていたらそれはしんどいわといった夫からの反応もあって今深堀してる最中です!